桜龍




「クスッ…………当たり前。このあと、50年だって、100年だって、待っててやるよ」



「ゆぅきぃ~…」



離れたくない。ホントはもっと、侑稀と一緒にいたい。



でも、出来ないんだよね。



「楓。待っててやるから、行ってこい!!」



「……うんっ!」



そう言って、あたしは歩き出した。


何度も何度も、振り返りながら。




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