桜龍




目の前にいたのは、翔太に桃香に圭吾。




そして、狼牙のみんなの顔だった。




「みんな………ただいま」




そう言って、ニコッと笑えばーー



「「楓~!!!」」



桃香と宏樹の声が重なった。




ってか、珍しいな………




この二人が揃うなんて。



なんか、2人に抱きつかれているけど、一応あたしが心配かけたわけだし、何も言えない。



「よかった………もう、目を覚まさないんじゃないかって、ずっとずっと不安だったんだから」




桃香のその言葉に、どれだけみんなに心配かけたかがわかった。




< 336 / 351 >

この作品をシェア

pagetop