桜龍




「ね、あたしは、侑稀が……侑稀が、幸せにしてくれるんでしょ!!」



あたしの幸せは、ずっとずっと、侑稀といることだよ……




「はぁ……楓……好きだ」



「あたしも……大好きだよ!!」



だから、神様……

侑稀を…………侑稀を連れていかないで!!




「楓は……ずっと、俺のもんだ」



そう言って、かすかに舌を出した侑稀。




舌を出すのは、嘘つくときの侑稀の癖。


でも、今の言葉が嘘だなんて、思いたくないよ!!


あたしは、侑稀のものであり続けたいから……





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