びたーちょこれーと。
「あぁ、霜月か」
霜月はクラスが同じのバスケ部。
最近よく話すようになった。
睦月と同じ小学校だったと聞いた。
「いや、眠い」
在り来りの言葉で繕い、窓を見た。
トンボが飛び、高くなった空が秋を感じさせる。
「睦月……」
霜月が思わず呟いたから持っていた小説を落とした。
「は、どしたの??」
「……睦月と俺さ…両想いなんだ」
一瞬目の前が白黒した。
「付き合ってはないんだけど…
最近話さないし、電話しないし…自然消滅ってやつかなー」
霜月は苦笑いしながら遠いで呟く。
「ふぅーん」
まさか、睦月に好きな人がいたなんて。