びたーちょこれーと。
「卯月、なにやってんの?」
「椿本に頼まれたお菓子の家作ってんの」
クッキーと睨み合いながら震える手で家の形に組み立てている。
「そういやさー、睦月霜月と別れたんだろ?」
師走が未琴ちゃんに聞いた。
その瞬間、卯月は手に持っていたクッキーを割り、さらに家を倒した。
「え?!」
卯月が凄い勢いで振り返った。
「ど、どした…?」
びっくりした顔で師走と未琴ちゃんは卯月を見る。
1番びっくりしたのは私だけど。