びたーちょこれーと。
「渡井がこっぴどくフラれるとこ見てやろうかなって!」
椿本は笑いながらお菓子を食べた。
「椿本と正樹は何もないのか?正樹にでも告白すれば?w」
俺は想像して吐きそうになった。
「ふざけてんだろ!」
椿本に殴られ、いつの間にか太陽が沈んだに気付いた。
辺りも静かになって、蟋蟀の鳴き声が響く。
告白……ねぇ。
椿本とチャリで帰りながら、考えていた。
いくらなんでも、告白して失敗したら今のような関係は二度と戻らない。
恐ろしかった。