びたーちょこれーと。






「私一人で帰る!!!!!」


未琴ちゃんはポロポロ涙を零しながら走り去った。



「お、ちょっ…!!!」

反射的に椿本が後を追った。



私は未琴ちゃんを椿本に任せ、渡井の馬鹿から理由を聞いて見ることにした。



「しっかし渡井何したの?頬がめちゃくちゃ真っ赤じゃん」


正樹の言う通りで、渡井の頬は尋常じゃないくらい真っ赤に腫れていた。



「何したの」


未琴ちゃんが泣くこと自体珍しい。

相当何かしでかしたはずだ。



私は声色を低くして、渡井に詰め寄った。






< 227 / 304 >

この作品をシェア

pagetop