びたーちょこれーと。
「あ、この曲…」
オルゴール調にアレンジが掛かっているが、この曲は私の好きな曲だ。
「『オレンジ色の2人』って曲だろ?
お前好きなんだっけ」
一度だけ卯月にこの曲について話したことが合ったが、それは中一の時だし…。
「よく覚えてたね!」
「まぁ…
あれだろ?夕日の差し込むカフェに男女2人が向き合って座って…」
「その男の子が大切にしてきた相手の女の子への気持ちを伝えるの」
うちは頬杖をついて、カフェオレをスプーンでかきまぜた。
「…好きだよ、お前が」
卯月の一言と、曲が重なった。