びたーちょこれーと。
「水無月と長月もどきだ」
「ち、後ろ向いてて結局誰か確認出来ないし」
未琴ちゃん、長月とデート…?
だとしたらなんで私に言ってくれないの…?
少しモヤモヤした。
「水無月にも色々事情があんじゃねぇの?気長に待ってやれよ」
卯月は私の気持ちを汲み取る。
「うん…」
卯月の肩にもたれ掛かって、2人黙って窓の外を眺めていた。
観覧車から降りて、お互いトイレに行った。
「ふぅ……」
気まずくなったらどうしようかと思った。
実際、霜月の時は気まずくなったし。
でも私も卯月も少しは気まずかったけど、自然体でいれたかな。
楽しかったし。