びたーちょこれーと。
024 「オイ!人の話を聞け!」
「オイ!人の話を聞け!」
卯月が追い掛けて、私の肩を掴む。
「はぁ…お前、馬鹿?
あいつは従兄弟で小六だぞ」
「えっ小六?!従兄弟!!?」
「俺はロリコンじゃないし
あいつハーフだから背が高いんだよ」
私、物凄く馬鹿だ。
恥ずかしくて更に逃げようとした。
卯月はガッと荒々しく私の腕を掴んで、自分の方に私を引き寄せた。
ふわっと卯月の腕の中に収まった。
「ごめん。
…あいつは、学校で虐められててさ。俺が相手したら懐かれちゃって」
卯月は腕の力を強めた。