びたーちょこれーと。






「あー、ちゅーしてるー」


「ちょっとゆうくん!!こっち来なさい!!!!」



「「………///」」



しばらく恥ずかしくて口が聞けませんでした。

黙ったままバスに乗ったけど、しっかり絡めあった指と指は離さなかった。



バスから降りて、お互い家へ向かう。
別れ道に着いて、やっと口を開こうとした。


「じゃあ、う…んっ」


ホント、一瞬。


一瞬。


何されたか、分からなかったくらい。



「じゃあな…!」

卯月は真っ赤な顔をして、走って行ってしまった。






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