びたーちょこれーと。
椿本も携帯を取り出し、文字を打ち出した。
『まぁ、そういう理由だけど別に無理はしてない(´∀`)』
顔文字に思わず笑うと、椿本も微笑んだ。
その間、卯月と千咲は普通に話していた。
椿本が1番ドア側。その左側に私、千咲、卯月と並んで。
そんな瞬間がなんだか楽しかった。
『大変お待たせ致しました。あと10分程で出発致します。』
アナウンスの言葉に電車の中がざわついた。
「あと10分とか、長っ」
「もう30分も電車で立ち往生だよー」
うちは背もたれに寄り掛かり、窓の外を見た。