びたーちょこれーと。






「水無月、妹って…w」

甘酒を渡しながら俺は内心少しガッカリしていた。



「なんかテンパっちゃってw」


水無月は甘酒をフーッと冷ましながら笑った。


「……いいじゃん、カップル気取りしてた方がまけてくれんじゃね?」

どさくさに紛れて水無月の手を握った。



「よし、買いに行くぞ」

「え、う、うん…」


水無月は少し戸惑いながらも手を握り返してくれた。



少しだけ、少しだけで良いから。

俺に夢を見させてほしい。






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