びたーちょこれーと。






その頃。


「ほら、甘酒」

俺は睦月に並んでもらい、甘酒を買って手渡した。



「あ、ありがとー
あたし甘酒好きなんだぁ」

寒くて鼻が赤くなった睦月が可愛いな、なんて思いながら甘酒に口を付けた。



「未琴ちゃん達目茶苦茶気ィ遣ってくれてたね
今だってわざわざ…」


「そうだな。逆に困るけど」

「え、困る?」


不安顔になった睦月。


「気ィ遣われてるってことは、裏を返せば俺らの姿を見てたいんだろ?ほら、影から見てる」


俺の目線の先には水無月と椿本がこちらを見ていた。






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