びたーちょこれーと。
「………!」
俺は、まさに焦っていた。
だからって俺はフラれているし、また告白なんてしたらうっとおしがられるだけだし。
「でも、あいつは違うよな」
「何がよ?」
水無月が後ろから顔を出してきた。
「うわっ!!」
「何が違うのさー」
「うっせ!ほっとけーっ」
水無月の頭をくしゃくしゃーと撫でて俺は席に戻った。
「ちょーっ!」
水無月は怒りながら卯月のもとへ駆け寄った。
(はー、儚ぇー)
こんなに儚い恋はないと思うぜ俺。