びたーちょこれーと。
そして、自然教室本番になった。
12月上旬の自然教室の宿屋のある地域は雪は降らない上に寒い。
「うぇぇ」
水無月はバス酔いでかなり死にかけていた。
「大丈夫ー?」
卯月が水無月の背中を摩りながら宿屋へ入って行った。
「大丈夫かねー」
望夢が余裕顔で俺に言う。
「な」
正直望夢にムカつきながらも宿屋へ足を運んだ。
きっと、水無月は誰も好きじゃないはずだ。
そう信じよう。
ましてや、望夢なんかを好きな訳ないよ。