びたーちょこれーと。
009 「そうだったんだ…」
「そうだったんだ…」
自然教室の代休の日、未琴ちゃんと出掛けていた。
久々に未琴ちゃんと出掛けてうちは楽しかったが、未琴ちゃんはどこか浮かない顔をしていた。
「千咲、ちょっと座らない?」
買い物も終わったので、そうだねとうちは答えた。
「お待たせしましたー」
ドーナツを買って、席に座る。
「あのさ、自然教室で聴こえてたとは思うんだけど、うち…師走に告られたんだよね」
未琴ちゃんは気まずそうに言った。
「まぁ…聴こえたけど」
「……昨日ね、ちゃんとけじめを付けたつもりなんだ」