びたーちょこれーと。
「これくらいかな!あんま冷やすと頭痛くなるもんね」
未琴ちゃんはハンカチで長月の額に付いた水滴を拭う。
「あ、ありがとよ」
長月は少し顔を赤らめながら言った。
「2人はこのあとどうするの?」
うちはちょっと企みながら聞いた。
「あぁ、もう帰るよ」
「じゃあうちらと一緒だ!未琴ちゃん、帰ろ?」
「そうだね」
トレーを片付け、4人並んで帰ることにした。
「それにしても長月と卯月って組み合わせ珍しいね」
未琴ちゃんはマフラーを巻き直しながら言った。
「たまたま今日会ったからなー」
長月もマフラーを巻く。