「お母さんが死んだらね、」
ヤスコがまた、まんじゅうに手をのばした。

どんだけ食うんだ。


「エミさー、ちょっと訊いていい?」

ダメだ。

これじゃ英単語なんか覚えられん。


「…なに?」

あきらめて、シャーペンを置いた。

KYヤスコの話を聞いてあげる私。


なんて良くできた娘だろう。

感謝しろよ、ヤスコ。
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