「お母さんが死んだらね、」
ひとしきりノリオにぶつけて

やっと落ち着きを取り戻した私は、

煙突から立ちのぼる白い煙を

ノリオと一緒に見上げる。



高く高く、

春の空に吸い込まれていくのは



ヤスコの魂。

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