君が好き
私は本を閉じて涙をぽろぽろと流していた
「ひっく・・・和樹~」
私は声を上げて泣いた
「・・・咲?泣いてるの?」
瑞樹君が目を開いて心配そうにいう
「・・・瑞樹君、ごめ・・・おこしちゃった?」
「大丈夫だよ。そんなことよりどうしたの?」
私は微笑んで
「この本読んだんでしょ?私も今読んだら泣けちゃって」
「あ・・・。これか・・・」
「うん。とても泣けるよね」
「そうだね・・・(和樹っていうから驚いたよ・・・)」