君が好き
私はギュッと抱きついた
「瑞樹君、あのね・・・聞いて?」
「咲・・・ごめん。わかった・・・聞くから。泣かないで」
瑞樹君は、困ったように笑って私の手を引いてベッドに一緒に座らせた
「・・・あのね、瑞樹君。竜君は」
「・・・うん?」
「カノン・・・私の大学の友達なんだけど。あのえっと・・・この前遊んだ子」
「あぁ・・・」
それが何?とでもいうような顔で私を見る瑞樹君
「で、そのカノンがね、この前彼氏に振られちゃったって言ってたの」
「・・・へー」
瑞樹君は不思議そうに私を見る