もう一度だけ。
溜まり場で
- 陸side -
俺と隼、雄大は今日初めて龍舞の溜まり場に来た
一番最初に思ったのは「殺風景」
あと無駄に広い
「なぁーんだ。不良って言ったら廃工場って思い込んでたよ」
唐突に隼が間抜け声で言った
すると護がクククッと笑いながら言った
「ここは優舞の家なんだよ」
「優舞って?」
「総長。まぁ優舞は普段ホテルに泊まってるからココにはいなくてさ?
だからここにみんな集まってるって訳」
「今日いるけどね」
突然俺の後ろで声がした
振り返るとそこには男の俺でもカッケーと思うようなお色気垂れ流しのイケメンがいた
「優舞!ごめんもしかしてゆっくりしてた!?」
「もしかしなくてもね」
優舞ってヤツは淡々と言った
「わりぃ・・・俺等帰るわ」
護が慌てて荷物をまとめだすと優舞はクスっと笑って
「別にいーよ」
と言いながら部屋の奥へ消えた