もう一度だけ。
俺たちは跳ねるように立ち上がり春磨と合流した
「どこだよ!」
「こっちです!俺だけは何とか逃げ切れたんですけど一緒にいたメンバーが10人くらい連れてかれたんです・・」
「まじ!?ってか優舞・・・」
俺が慌てて一応総長に電話をしようとすると護が止めた
「優舞の手を借りなくても大丈夫だ・・・と思う」
ちょと自信なさ気だったが副長の護がそういったので俺は逆らえなかった
ガシャンッ
ガンガンッッッ
春磨に案内されたトコロは普段龍舞が使ってる廃工場の裏の不良が溜まると不評の(まぁ普段溜まってるのは俺らだけど)公園だった
「誰も助けに来ないねぇ~?」
「さっき逃げた奴がメンバーに連絡してんじゃねぇの?」
「アノ弱虫そうな奴?」
遠くから物陰に隠れて話を聞いていたが"弱虫"といわれた春磨本人が怒って飛び出そうとした
「おいっ!お前は行くな!お前はメンバー集めてろ!」
「はい・・でもっ・・・・」
「いいから!でも絶対優舞だけは呼ぶなよ!分かったか!?」
護が強制的に春磨を追い出した
そのあと俺たちは少し様子を伺ってから乗り込むことにした