もう一度だけ。
外はぱらぱらと雨が降っていて俺たちの服はぬれていた
「キャ―――――――――――――」
校舎の中に入るとかなり大音量の黄色い声が聞こえてきた
――うおっ・・・耳が痛い・・・・・・・
「こっち!」
雄大は迷わず女の香水臭い中に突っ込んでいく
「くせぇ・・・」
俺の呟きにもかまず女達は迷わずどこかに向かっていく
「どうしよう・・・唇にキスしてもらっちゃた☆」
「アタシキスマークつけてもらったよ♪」
「え~!?羨ましいぃ~!」
「ってかアノ人名前なんていうんだろう?カッコイイよね~?」
「え?アンタ知らないの!?アノ人ここら辺で一番強い龍舞っていう不良総長の【ゆーま】だよ!!」
「まぢ!?さらに惚れた!」
「なぁ・・・もしかしてこの女達優舞目当て・・・?」
おれが恐る恐る雄大に聞くと雄大はちょと渋い顔をしてうなずいた