もう一度だけ。


- 優舞side -



「メンドクセェ・・・」



学校に着くなり男共が一斉に俺めがけて喧嘩売ってくるもんだから疲れたじゃんか♪




ってか俺の今日の目的はちげぇんだよ・・・・

俺の目的・・・それは【アイツ】を見つけること



それには女のコに聞かないとかな?




俺は愛想のいい男の子を演じながら適当に目の前にいた女の子に聞いた


「ねッ☆紗織ってコ知ってる?」


「ん?探してるのぉ?」


そういって振り向いたのは俺が一番キライなマンバ・・・


――探してなきゃ聞かねぇよ!
ってかお前等まだ全滅してなかったのかよ!!


「うん☆探してるの~」


「そっかぁ~じゃぁ教える変わりにキスして?」


――この絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)め・・・


「分かった☆ほっぺでいい?」


――ってかキモくて口になんかできねぇよ!


「え~?口にしてくれたら教える!」



その瞬間俺の中でプッチンという音がした


「何言ってんのお前?ってかマジウゼー」



「は?何突然態度変わっちゃってんのぉ?ウケる~!」


――お前の能天気さにウケますよ?





「消えろ!」




そう言い捨てて俺が違う女を探し始めると絶滅危惧種は必死になって言い訳してきた




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