もう一度だけ。


- 隼side -




「暇~・・・優舞がいないとつまんないぃぃい!
優舞だって人間なんだからこないだのコトだって僕らが謝ればいいだけの話じゃん~?」



僕が一人で駄々をこねていると陸が怒った









「だったらどっか行ってこい!」





――確かにごもっともだけど・・・
僕はこんな日が差した日に歩く気にはならないよ~



そんなことを思ってると陸の視線が冷たくなり

お前の考えてることくらい分かってるとでも言わんように睨んだ


そして



「どこでも行ってこい!」




と言い、僕のお尻を蹴って工場から追い出した





僕は秋だというのに真夏の暑い太陽の下に放り出された




「陸のバカ・・・」








しかたないから僕は本当に歩くことにした


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