もう一度だけ。
「あ゛?喧嘩売ってんのか!?」
いや・・先に売ってきたのは君たちだけどね
「ん~。学校行きたいんだけど」
正直転校初日から遅刻とか真面目な僕は嫌なんです
俺が素直に言うと4人は一気にキレた
「は?龍舞の総長が何イイ子ぶってんだよ!てめぇ相手は先公じゃなくて俺等なんだよ!」
そういうと4人は卑怯ともなんとも思わないらしく4人で一斉にかかってきた
――しゃべってる間は気がつかなかったが
それぞれ後ろに武器を隠し持ってたらしく
それぞれ喧嘩の定番・鉄パイプやナイフを一斉に俺に向けた
それぞれの武器に憎い位眩しい太陽の光が反射してキラキラと輝いた
何の躊躇もなくそれぞれ俺に突き進んでくる
俺の後ろは壁
冷静に考えて結構危ないかも
1人が俺に向かって鉄パイプを振りかざしてきた
ソレをよけるのと同時に反対側からナイフが向かってきて危機一髪
正直喧嘩なんてしたくない主義だから丸く治めたかったのにな
多少ボーっとしていたのが不運だったのか突然後ろから羽交い絞めにされ前から2本の鉄パイプが振り下ろされた
――あらら
俺はちょっとビックリしたけど大して慌てることなく俺を羽交い絞めにしている男のスネを蹴った
俺は痛みで掴む力が弱くなった男から一瞬のうちに逃れた
前で鉄パイプを振り下ろした男は俺が逃げたことで目の前の仲間を殴りそうなことに焦った表情を見せたがもうすでに時遅し。人間はそんなに早く反応できない。
ゴン
鈍い音とともに男は倒れた