もう一度だけ。
「ごめん迷惑かけた。こいつ持って帰るから」
「つれて帰るじゃなくて?」
「コイツ荷物レベルだから」
「彼女じゃないの?」
「んー?家族・・・かな」
そういって床に転がる紗織を抱きかかえ家に帰った
部屋に入り、ソファに降ろしたとたん紗織はムクっと起きた
「冷たい」
――冷たいって・・・贅沢だなお前
「って!何でお前いるんだよ!」
俺が一番聞きたかったことを聞いた
「え~?だってぇ優舞にあいたかったから?」
お前なぁ・・・それはないだろ?
「嘘付け・・・ってかその言葉使いやめろキモい」
「え~?ダメ・・・?」
ダメって・・・ダメじゃなくて嫌なんだけど・・・
「とにかく元に戻せ!」
――じゃないとこっちもテンション狂う
「わかったよ」