もう一度だけ。


「ごめん迷惑かけた。こいつ持って帰るから」

「つれて帰るじゃなくて?」

「コイツ荷物レベルだから」

「彼女じゃないの?」

「んー?家族・・・かな」



そういって床に転がる紗織を抱きかかえ家に帰った






部屋に入り、ソファに降ろしたとたん紗織はムクっと起きた


「冷たい」


――冷たいって・・・贅沢だなお前



「って!何でお前いるんだよ!」


俺が一番聞きたかったことを聞いた





「え~?だってぇ優舞にあいたかったから?」

お前なぁ・・・それはないだろ?


「嘘付け・・・ってかその言葉使いやめろキモい」




「え~?ダメ・・・?」



ダメって・・・ダメじゃなくて嫌なんだけど・・・




「とにかく元に戻せ!」


――じゃないとこっちもテンション狂う





「わかったよ」


< 57 / 134 >

この作品をシェア

pagetop