もう一度だけ。
- 倖凱side -
俺が朝起きるとしばらくしてどこかに行っていたらしい優舞が帰ってきた
久しぶりに笑ってる優舞をみて俺もなんか嬉しくなった
適当に朝ごはんを食べているといつの間にか優舞が俺の隣に座っていた
「ぼォぴた?(どうした?)」
俺は久々の豪華な食事にガッつきながらわざわざ俺の隣に座る優舞に聞いた
「食べ物をのみこんでからしゃべりなさい」
優舞はご丁寧にそういうと俺に牛乳を突きつけた
モギュッと音・・・
までは立てなかったが口の中のフランスパン(+高級ジャム)と牛さんのお乳をしっかり飲み込むと俺はもう一度「どうした?」と言いなおした
「ドコ?」
優舞は唐突に聞いた
「主語がない!主語が!!」
そういいまた食事に手を伸ばそうとすると優舞に叩かれた
「・・・あいつ等ドコ?」
そういった優舞は本当に真剣だった
「見に行く?」
俺がそう聞くと優舞は無言でうなずいた