僕らが今いる今日は
そのとき、隣の第一準備室の戸が開いた。
「あっ」
第一準備室から出てきたのは一人の女の子・・・
昨日、多軌屋でほうじ茶シュークリームをくれた女の子がそこに立っていた。
「昨日の・・・
うちの高校だったんだ」
女の子は軽く会釈だけすると、無言のまま移動して絵の前に座った。
「あっ、その絵、君の絵なの」
「だったら、何?」
「いや、その・・・
上手いなって。
俺、美術室に入った瞬間に目に入って、感動したというか惹き付けられたというか、とにかくすげえなって思った」
「そう。
ありがとう」
昨日とは打って変わって、女の子は愛想の無い返事で絵のほうを向いたままでこちらに顔を向けてこない。
(何か悪いことでもしたかな)
もしかしたら、本当はその絵は他の人の絵なのか。
いや、それよりも・・・
「昨日はありがとう。
おかげでほうじ茶シュークリーム食べれたよ。
美味しかったよね」
「甘さ控えめだったけどね」
昨日のお礼を言っていないこと、それが女の子が不機嫌な原因だと思ったのだがどうやら違ったらしい。
「あっ」
第一準備室から出てきたのは一人の女の子・・・
昨日、多軌屋でほうじ茶シュークリームをくれた女の子がそこに立っていた。
「昨日の・・・
うちの高校だったんだ」
女の子は軽く会釈だけすると、無言のまま移動して絵の前に座った。
「あっ、その絵、君の絵なの」
「だったら、何?」
「いや、その・・・
上手いなって。
俺、美術室に入った瞬間に目に入って、感動したというか惹き付けられたというか、とにかくすげえなって思った」
「そう。
ありがとう」
昨日とは打って変わって、女の子は愛想の無い返事で絵のほうを向いたままでこちらに顔を向けてこない。
(何か悪いことでもしたかな)
もしかしたら、本当はその絵は他の人の絵なのか。
いや、それよりも・・・
「昨日はありがとう。
おかげでほうじ茶シュークリーム食べれたよ。
美味しかったよね」
「甘さ控えめだったけどね」
昨日のお礼を言っていないこと、それが女の子が不機嫌な原因だと思ったのだがどうやら違ったらしい。