僕らが今いる今日は
ようやく長い授業が終わり、待ちに待った部活の時間になった。
もう誰にも俺を邪魔することはできないとばかりに意気込み、教室から部室へと一目散に走っていく。
「あれ?」
部室の前まで行くと、珍しく俺よりも早く部員がいて、長く続けていた部室一番乗りの記録が途切れてしまった。
「珍しく早いな。
というか、俺が来たらおかしいのかよ」
部室一番乗りの記録が途切れてしまい、少しだけ不機嫌な顔をして部室の前にいた桐島(きりしま)に声を掛けた。
桐島は陸上部の副主将なのだが、部員のみんなのことをしっかりと把握していて、後輩の面倒見も良く、落ち着いていて凄く大人という感じがして俺よりも主将に向いていると思う。
記録を止めるのは桐島しかいないと思っていたが、まさか本当に止められてしまうとは・・・
「いや、『明日は限定の和菓子買いに行くから、適当に誤魔化しておいてくれ』って、昨日お前が言ってたじゃないか。
それとも、もう行ってきたのか」
そういえば・・・
「やべっ。
わりい、みんなには遅れるって言っておいて」
今日の朝の夢のせいですっかり陸上のことばかり考えていたから、すっかりそのことを忘れていた。
もっとも、陸上のことばかり考えているのはいつものことなのだが・・・
「おーい、制服のまま行くのかよ・・・」
もう誰にも俺を邪魔することはできないとばかりに意気込み、教室から部室へと一目散に走っていく。
「あれ?」
部室の前まで行くと、珍しく俺よりも早く部員がいて、長く続けていた部室一番乗りの記録が途切れてしまった。
「珍しく早いな。
というか、俺が来たらおかしいのかよ」
部室一番乗りの記録が途切れてしまい、少しだけ不機嫌な顔をして部室の前にいた桐島(きりしま)に声を掛けた。
桐島は陸上部の副主将なのだが、部員のみんなのことをしっかりと把握していて、後輩の面倒見も良く、落ち着いていて凄く大人という感じがして俺よりも主将に向いていると思う。
記録を止めるのは桐島しかいないと思っていたが、まさか本当に止められてしまうとは・・・
「いや、『明日は限定の和菓子買いに行くから、適当に誤魔化しておいてくれ』って、昨日お前が言ってたじゃないか。
それとも、もう行ってきたのか」
そういえば・・・
「やべっ。
わりい、みんなには遅れるって言っておいて」
今日の朝の夢のせいですっかり陸上のことばかり考えていたから、すっかりそのことを忘れていた。
もっとも、陸上のことばかり考えているのはいつものことなのだが・・・
「おーい、制服のまま行くのかよ・・・」