僕らが今いる今日は
「高津」
二階の廊下から陸上部のバスを見つけ、慌てて階段を降りて走ってくる声の主。
20歳代後半のわりにはかなりの老け顔ということもあり、初対面の人には必ずと言っていいほど40歳代に間違われている声の主。
「あれって、6組の担任じゃん。
私、あいつ好きじゃないんだよね、自分の評価のために生徒を使っている感じが伝わってきてさ」
隣にいた宮前が露骨に嫌な顔をして、さっさと部室へと移動しようする。
そう思っているのは宮前だけではなく大半の生徒がそう思っているだろうし、俺だってそう思っていて、はっきりいってうちのクラスの担任だが嫌いだ。
見るからにおっさんのような走り方でこちらに向かってくる姿はかなりうんざりで、できればこの場からすぐにでも立ち去り部室へと行きたい。
チラッと横目で高津を見ると、小さくため息をついて面倒くさそうな顔をして「弱ったな」と小さく呟いた。
あいつが今の状況で俺たちにとって良いと思うことをするとは思えず、この場で高津を待つことにした。
二階の廊下から陸上部のバスを見つけ、慌てて階段を降りて走ってくる声の主。
20歳代後半のわりにはかなりの老け顔ということもあり、初対面の人には必ずと言っていいほど40歳代に間違われている声の主。
「あれって、6組の担任じゃん。
私、あいつ好きじゃないんだよね、自分の評価のために生徒を使っている感じが伝わってきてさ」
隣にいた宮前が露骨に嫌な顔をして、さっさと部室へと移動しようする。
そう思っているのは宮前だけではなく大半の生徒がそう思っているだろうし、俺だってそう思っていて、はっきりいってうちのクラスの担任だが嫌いだ。
見るからにおっさんのような走り方でこちらに向かってくる姿はかなりうんざりで、できればこの場からすぐにでも立ち去り部室へと行きたい。
チラッと横目で高津を見ると、小さくため息をついて面倒くさそうな顔をして「弱ったな」と小さく呟いた。
あいつが今の状況で俺たちにとって良いと思うことをするとは思えず、この場で高津を待つことにした。