か弱い執事のご主人様


入学手続きを済ませ、
校舎に入る。


お金がかかってるだけあって、
なかなか綺麗な校舎。


でもそんなことどうでもよかった。


早く"岸本葵"を見てみたい。


私の頭はそれで一杯だった。


クラスのHRが終わり、
岸本葵のクラスに向かおうとしたら、
数人の男子が私の元に歩いてきた。


「九条様、
良かったらお昼をご一緒にいかがでしょうか??」


寄ってきた4人とも、
同じような事を言っていた。


本当に考える事が一緒だ。


そんなことしてるのなら勉強でもしてた方がよっぽど有意義だと思う。


そんな奴らを軽くあしらって、
4組へ向かった。


4組へ向かっている間、
なんだかドキドキしてきた。


寝癖になってないか、
いつも以上に身だしなみに気を付けた。


少し顏も熱い…


「こんなんじゃ第一印象から最悪だわ…

もっとしっかりしないと!!」


そして4組の前まで来た。


確か岸本葵の出席番号は13番。


教室の外から目で番号をおってみると…


見つけた。


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