か弱い執事のご主人様
実際、地獄のような勉強の日々だった。
自分を誉めてあげたい。
少し話が逸れちゃったけど、
やはり美少女が立っている。
「いや、あの………どちら様ですか??」
「あ、自己紹介がまだだったわね」
彼女は胸を張り、
腰に手を当てて高らかに言った。
「九条さつき、あなたのご主人様よ」
とりあえず名前は分かった。
九条さん。
それより、執事って何だ??
メェ〜って鳴くやつじゃないと思うけど。
「岸本葵、あなた奨学生として入学したらしいわね??」
「はい、まぁ………」
九条さんの話の筋が掴めない。
奨学生がどうにかしたのだろうか…
「なら問題無いわね」
問題ありすぎでしょ!!
「ち、ちょっと九条さん、話の内容が全然分からないです。
まず執事って何ですか??」