か弱い執事のご主人様
「九条さんってああ見えて結構頑固なんだな………」
とぼとぼと自分の寮部屋を目指す。
寮棟って言っても無駄に広いから結構疲れる。
すると、
前の廊下を誰かが横切った。
上級生の女子生徒だろうか、
僕を一瞥するとすぐに歩いていってしまった。
「それにしても、
この学院ってやっぱりお金持ちが集まるんだ」
今横切った女子生徒もハーフのような容姿をしていた。
そんなことを考えていたら部屋に着いていた。
「荷物が少なくて助かったけど、部屋遠いな…」
旅行用のキャリーバックを引いて来た道を引き返した。