か弱い執事のご主人様


朝から苦労が絶えないが、
朝食をとって寮を出た。


朝は時間がなかったのでトーストにハムエッグと簡単な物にした。


こういう時に日頃から台所に立ってて良かったと思う。


九条さんからも「慣れたものねぇ」と誉められた。


「今日は学食ですけど、
明日からのお弁当はどんな物がいいですか??」


「葵が作ってくれるの??


無理しなくても大丈夫よ??」


お弁当の話をしたら九条さんに驚かれてしまった。


執事ってこういう物なんじゃないかな…


「大丈夫です。


これでも料理は結構得意なので、
むしろお弁当作りが楽しみです」


「そこまでいうなら頼もうかしら」


「分かりました!!


腕によりをかけて作ります!!」


自分の中では早速明日の献立を考えだし始めた。


そんな会話をしていたら、
もう校舎に着いていた。


「じゃあお昼休みになったら私の教室に顔を出しなさい」


「分かりました。


ではお昼に行きます、
いってらっしゃいです」


僕はそのまま九条さんと別れて自分の教室に向かった。
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