か弱い執事のご主人様
「おはよう、
昨日はお楽しみでしたか??」
「京介くんっ!?」
いきなりとんでもないことを放ってきた。
「な〜に、
冗談だから真に受けるな。
でも相部屋なんだから、
なんにも無かった訳じゃないよな??」
京介君は眼をキラキラさせて僕を見ている。
ここは早めに答えて退散してもらおう。
「別になんにもなかったです。
軽く抱き枕になってたけど…」
「ほう………
寝床も一緒か、
可愛いい顔してなかなかやるな」
「九条さんが勝手にやってるだけです!!」
どうやら逆効果だったみたいだ。
「まぁかっかすんなって。
良かったじゃねぇか、
あいつは性格には難ありかもしれねえが器量は抜群だ」
「確かに美人だとは思いますけど………
もう少し自分を大切にして欲しいですね」
「そういうのはのちのち分かるもんだ。
今は今を楽しみな」
最後に決めて京介君は自分の席に帰っていった。
時計を見るとそろそろHRの始まる時間だった。