か弱い執事のご主人様
「じゃあ京介君は誰と組むの??」
京介君は明るくて社交的だから友達は多い。
朝なんかはクラスメイトよく喋っている。
「そうだな〜、
葵には後で紹介するわ」
そう言い残し、
京介君は教室を出ていった。
教室を出たところで誰かと喋っていた。
見たところ女の子だろうが眼鏡をかけてないので分からなかった。
「(京介君は男女どちらとも交流があるんだな………
少し見習わないと)」
そんな事を思い、
次の授業の準備をしたら教室が少し騒がしくなった。
「葵いるかしら??」
どうやら九条さんが僕の教室に来たようだ。
「は、はいっ!!
前の席に座ってます!!」
話し掛けられたクラスメイトは緊張したのか声が上ずっていた。
九条さんが「ありがとう」とお礼をいうとクラスメイトは余計に緊張してしまった。
そのクラスメイトが友達の輪に戻るとにやにやと友達から質問攻めにあっていた。
九条さんはやはりかなりの人気のようだ。
「九条さん、
今朝ぶりですね」
「そうね、
私は葵がいないから寂しくて死ぬところだったわ」
「またまたご冗談を言わないで下さいよ………
ところで僕に何か用ですか??
呼んでくれれば教室まで行きますよ」