愛を教えて
太一郎はいつもどおり凶悪な口調で卓巳を焚き付けた。
彼には、万里子が卓巳に強制されて太一郎との関係を告白したことなど知るはずもない。
太一郎の言葉に、万里子の告白が真実かどうか迷い始めているなど、想像もできなかった。
「じゃあ、さ……腑抜けのあんたに、本当のこと教えてやるよ。写真見たんだろ? あの女の身体はもう俺のモノなんだよ。最初は泣いて抵抗したけどな……」
卓巳の顔色が変わった。
太一郎はここぞとばかり、汚い言葉で卓巳を煽る。
「もう、いいよな? どうせ誰だかわかんねぇ男にヤられた女なんだろ。あんたもさ、飽きたから捨てる訳じゃん。今度は俺が、飽きるまで可愛がってやる……よ」
声を立てて笑おうとした太一郎の左頬に、卓巳のストレートが入った。
死んだような卓巳の目に生気ならぬ殺気が宿り、太一郎を見据えている。
「訂正するなら今のうちだ。本気なら――殺してやる」
太一郎の脳裏に、サンドバッグのように殴られた記憶が甦る。
背筋に冷たいものが流れ、瞬時に股間が竦み上がった。
彼には、万里子が卓巳に強制されて太一郎との関係を告白したことなど知るはずもない。
太一郎の言葉に、万里子の告白が真実かどうか迷い始めているなど、想像もできなかった。
「じゃあ、さ……腑抜けのあんたに、本当のこと教えてやるよ。写真見たんだろ? あの女の身体はもう俺のモノなんだよ。最初は泣いて抵抗したけどな……」
卓巳の顔色が変わった。
太一郎はここぞとばかり、汚い言葉で卓巳を煽る。
「もう、いいよな? どうせ誰だかわかんねぇ男にヤられた女なんだろ。あんたもさ、飽きたから捨てる訳じゃん。今度は俺が、飽きるまで可愛がってやる……よ」
声を立てて笑おうとした太一郎の左頬に、卓巳のストレートが入った。
死んだような卓巳の目に生気ならぬ殺気が宿り、太一郎を見据えている。
「訂正するなら今のうちだ。本気なら――殺してやる」
太一郎の脳裏に、サンドバッグのように殴られた記憶が甦る。
背筋に冷たいものが流れ、瞬時に股間が竦み上がった。