本日の一杯を
「まぁ〜とりあえず今日も頑
張りましょう。宜しくお願い
いたしますよ、マネージャー
。」大さんは、少し呆れた口
調でそう言うと、扇子を仰ぎ
ながら店を出た。
「大丈夫やろう。俺の一方通
行な気持ちやろうし、あんな
綺麗な人がなぁ〜・・ないな
」一人になった店の中で、少
し期待している自分に言い聞
かせるように言った。
「今日も来てくれるかな〜」
そんな言葉と期待をタバコの
煙と一緒に空中になげかけな
がら、決まって彼女が座る2
番カウンターを見つめていた。