ガルドラ龍神伝―闇龍編―
「わかった。水龍族の少年――いや、ヨゼフは私達が預かろう。風邪は万病の元と言うからな」
「ありがとうございます」
「リタ……ナンシー……」
ヨゼフは苦しそうに息をしながら、二人に分厚い本を渡す。
その本の表紙には、≪古代文字辞典≫とあった。
「それがあれば、僕がいなくても古代文字を解読できるはずさ。ちゃんと用例も載ってるし」
そう言うとヨゼフは、すぐさま兵士達の寝室に連れて行かれた。
ルース大公夫妻との面会を終え、リタとナンシーは公国の兵士について、氷龍神ガトラの神殿に向かう。
分厚い氷でできた階段を降り、二人は神殿の出入り口らしき物を見つけた。
兵士は扉の鍵を開けた。
礼を言ってリタとナンシーは、早速中に入る。
「この辺りは滑りやすそうだから、気をつけないとね」
「そうね。そして私の魔力で作る火で、この神殿を溶かさないようにしないと」
明るげな会話を弾ませながら、二人はアイルという名の公子を捜し始める。
「ありがとうございます」
「リタ……ナンシー……」
ヨゼフは苦しそうに息をしながら、二人に分厚い本を渡す。
その本の表紙には、≪古代文字辞典≫とあった。
「それがあれば、僕がいなくても古代文字を解読できるはずさ。ちゃんと用例も載ってるし」
そう言うとヨゼフは、すぐさま兵士達の寝室に連れて行かれた。
ルース大公夫妻との面会を終え、リタとナンシーは公国の兵士について、氷龍神ガトラの神殿に向かう。
分厚い氷でできた階段を降り、二人は神殿の出入り口らしき物を見つけた。
兵士は扉の鍵を開けた。
礼を言ってリタとナンシーは、早速中に入る。
「この辺りは滑りやすそうだから、気をつけないとね」
「そうね。そして私の魔力で作る火で、この神殿を溶かさないようにしないと」
明るげな会話を弾ませながら、二人はアイルという名の公子を捜し始める。