ガルドラ龍神伝―闇龍編―
二人は誰よりも強い意志を持って、見えたり消えたりする床を歩いていく。
こうして彼女達は、無事に大きな扉の前に辿り着くことができた。
が、そんな彼女達の前に新たな試練が待ち受けていた。
それは扉に関するものであった。
火属性の魔法でも溶かすのが困難な程分厚い氷が、扉の周りを囲んでいる。
「これは、凄く分厚いわね。これは魔力よりも、体力の問題ね……って、あら?
この扉、何か彫ってあるわ」
ナンシーは、分厚い氷の奥から薄く浮き上がるように見える扉に彫られている文字を見つけた。
もしかしたら、葉龍女神の神殿にもあったように、古代文字が彫られているのかもしれない。
そう思いながらリタは、目を凝らしてその文字に着目する。
(やっぱりだ。これは古代文字。
でも、今回はヨゼフがいない。
上手に解読できるかどうかはわからないけど、やってみよう)
リタはショルダーバッグから、古代文字の本を取り出し、解読を始めた。
一文字一文字辿りながらではあったが、彼女は自分なりに読み上げていく。
「えっと……。
『んけあをらびとのこばれすさせめしをさよつのうほまのいせくぞひてつかむにらびとのこうとにようじよしのくぞうゆりひ』っていう風に書いてある」
「何よ、それ。全然わからないじゃない」
ナンシーは、扉の文字が何を示しているのかわからないために、苛々していた。
そんな彼女を制止して、リタは真剣に扉に書かれている文字を調べる。
すると彼女は、それらの文字に法則があることに気がついた。
(そうか。
どうりで、普通に読んでもわかりにくはずだ。
これらの文字は、逆さまになってる。
おまけに本来なら、小さい文字で書き表されてる文字も、全て大きく書いてある。
この法則に従って読むと……)
リタは自分が見つけた法則に従い、奇怪な並び方をした古代文字を読む。
「ナンシー、君の出番みたいだよ」
「え? もう謎が解けたの?」
こうして彼女達は、無事に大きな扉の前に辿り着くことができた。
が、そんな彼女達の前に新たな試練が待ち受けていた。
それは扉に関するものであった。
火属性の魔法でも溶かすのが困難な程分厚い氷が、扉の周りを囲んでいる。
「これは、凄く分厚いわね。これは魔力よりも、体力の問題ね……って、あら?
この扉、何か彫ってあるわ」
ナンシーは、分厚い氷の奥から薄く浮き上がるように見える扉に彫られている文字を見つけた。
もしかしたら、葉龍女神の神殿にもあったように、古代文字が彫られているのかもしれない。
そう思いながらリタは、目を凝らしてその文字に着目する。
(やっぱりだ。これは古代文字。
でも、今回はヨゼフがいない。
上手に解読できるかどうかはわからないけど、やってみよう)
リタはショルダーバッグから、古代文字の本を取り出し、解読を始めた。
一文字一文字辿りながらではあったが、彼女は自分なりに読み上げていく。
「えっと……。
『んけあをらびとのこばれすさせめしをさよつのうほまのいせくぞひてつかむにらびとのこうとにようじよしのくぞうゆりひ』っていう風に書いてある」
「何よ、それ。全然わからないじゃない」
ナンシーは、扉の文字が何を示しているのかわからないために、苛々していた。
そんな彼女を制止して、リタは真剣に扉に書かれている文字を調べる。
すると彼女は、それらの文字に法則があることに気がついた。
(そうか。
どうりで、普通に読んでもわかりにくはずだ。
これらの文字は、逆さまになってる。
おまけに本来なら、小さい文字で書き表されてる文字も、全て大きく書いてある。
この法則に従って読むと……)
リタは自分が見つけた法則に従い、奇怪な並び方をした古代文字を読む。
「ナンシー、君の出番みたいだよ」
「え? もう謎が解けたの?」