ガルドラ龍神伝―闇龍編―
「ああ。これらは全部、逆さに並んでただけだったんだ。
良いかい、よく聴いて。
この古代文字は、『火龍族の少女に問う。この扉に向かって、火属性の魔法の強さを示せ。さすれば、この扉を開けん』だよ」
リタは半ば早口で、ナンシーに古代文字が示す内容を伝えた。
ナンシーにとっては、そのことを聞いた瞬間はちんぷんかんぷんだった。
だが、少し時間が経つと、内容が飲み込めてきたのか、彼女は斧を構える。
その時の彼女の目は、炎の如く情熱的になっていた。
「トライアングル・フレイム(業火の三角形)!」
ナンシーは火属性の魔法を繰り出し、重そうな扉にぶつける。
すると、扉を守るように覆っていた分厚い氷がジュー、と音を立てて溶け始めた。
「これでやっと、中に入れるわね。さあ、早く行きましょう」
「ああ」
そう言っている間にも、二人の鬣は先の方だけ凍りつつある。
彼女達は、いかにも神殿らしい場所に出た。
「ここは……。もしかして、氷龍神ガトラの間なのかな?」
「どうして、そう推測できるの?」
「普通に考えてみなよ。今まで冒険してきた神殿の中も、こんな風に龍神の像が立ってたじゃないか」
(リタに言われてみれば、そうだったかもしれない。でも、今度も同じであるとは限らない)
そんなことを思いながらナンシーは、リタについて歩く。
この部屋まで来ると、中央の部屋に比べて一段と氷の床も厚くなっている。
また、ワックスで磨き上げたかのようにつるつると滑りやすくなっている。
その滑りやすさは、ポラテルドの氷龍城の床以上だった。
ふと、リタは今までになかった凄まじい冷気に包まれる。
最も、火の属性を持つナンシーは平気であったが。
(何だろう、この冷気は。メアリーがいるのかな?)
良いかい、よく聴いて。
この古代文字は、『火龍族の少女に問う。この扉に向かって、火属性の魔法の強さを示せ。さすれば、この扉を開けん』だよ」
リタは半ば早口で、ナンシーに古代文字が示す内容を伝えた。
ナンシーにとっては、そのことを聞いた瞬間はちんぷんかんぷんだった。
だが、少し時間が経つと、内容が飲み込めてきたのか、彼女は斧を構える。
その時の彼女の目は、炎の如く情熱的になっていた。
「トライアングル・フレイム(業火の三角形)!」
ナンシーは火属性の魔法を繰り出し、重そうな扉にぶつける。
すると、扉を守るように覆っていた分厚い氷がジュー、と音を立てて溶け始めた。
「これでやっと、中に入れるわね。さあ、早く行きましょう」
「ああ」
そう言っている間にも、二人の鬣は先の方だけ凍りつつある。
彼女達は、いかにも神殿らしい場所に出た。
「ここは……。もしかして、氷龍神ガトラの間なのかな?」
「どうして、そう推測できるの?」
「普通に考えてみなよ。今まで冒険してきた神殿の中も、こんな風に龍神の像が立ってたじゃないか」
(リタに言われてみれば、そうだったかもしれない。でも、今度も同じであるとは限らない)
そんなことを思いながらナンシーは、リタについて歩く。
この部屋まで来ると、中央の部屋に比べて一段と氷の床も厚くなっている。
また、ワックスで磨き上げたかのようにつるつると滑りやすくなっている。
その滑りやすさは、ポラテルドの氷龍城の床以上だった。
ふと、リタは今までになかった凄まじい冷気に包まれる。
最も、火の属性を持つナンシーは平気であったが。
(何だろう、この冷気は。メアリーがいるのかな?)