ガルドラ龍神伝―闇龍編―
一つ目は、九年間に渡り龍魔族を苦しめていたのは、魔道族ではなく、キア領主に取り憑いた闇龍の魂であったこと。


二つ目は、この戦いは闇龍を倒さない限り、終わらないものであったということ。


これらは全て、この魔界の存亡に関わることだ、とリタは思った。


一刻も早く闇龍を倒さなければ、魔界のあちこちに悪影響が及んでしまう。


バデリウスの樹海の木々は枯れ、植物も育たなくなる。


≪魔界の花園≫と呼ばれるマライテスの町に咲き乱れる花達も、いつかは咲かなくなってしまう。


私達の生活を取り戻すためにも、私達は闇龍と戦わなくてはならない。


リタは、そう決心した。
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