ガルドラ龍神伝―闇龍編―
第十九話:ダブの遺跡
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ログテル砂漠の南端に位置する≪ダブの遺跡≫の扉の謎を解き、リタは他九人の龍戦士と共に遺跡の中を探り始めた。
だが、中はリタ達が想像している以上に広く、複雑に入り組んでいる。
なかでも、入り口から三メートル行った所では、二つの分かれ道と、古代文字のようなものが彫られた一つの石盤がある部屋に遭遇した。
その石盤を、ヨゼフは不思議そうに見ている。
「古代文字じゃない。
かといって、僕達が日常で使ってる文字でもない。
どう読めば良いんだ?」
ヨゼフは首を傾げる。
「仕方ない。ここからは、五人ずつのグループになって、この遺跡の謎を解こう。
もしかしたら、≪アウン・ファレル≫への行き方もわかるかもしれないし」
リタは他九人を纏め、彼らのグループ分けをした。
一組はリタ、ヨゼフ、ナンシー、ヒア、アイルの五人。
もう一組はリアス、ビオラ、ニアロス、ペレデイス、スーザンの五人という組み合わせで、リタ達は別々に行動することに決めた。
グループ分けが決まると、早速十人は分かれて行動を開始する。
リタ達のグループは右側の道を、リアス達のグループは左側の道を、それぞれ進む。
リアス達と分かれ、リタ達は早速、別の部屋に通じる階段を、一歩ずつ上がっていく。
渦を巻くようにぐるぐると階段が続いているせいか、ヨゼフは時々吐きそうになった。
それでも彼は懸命にもちこたえ、他四人の後について行こうと努める。
途中から五人は、階段についている黒い手摺りに掴まりながら、遺跡の二階を目指す。
五人が二階に着いた頃には、太股がぱんぱんになったり、膝小僧の近くが痛くなるほどに疲れていた。
「やっと、一階上った……。
少し、休まないか?」
ヨゼフの提案には、四人とも賛成した。
一分間休憩し、リタ達はまた立ち上がる。
「今度は、あんなに長い階段はないはずだよ。
時間があまりないから、ここからは休みなしで行くよ。そのつもりでね」
リタは、砂龍戦士としての覚悟を決めた。
その想いが伝わったのか、ヨゼフ達は同時に首を縦に振った。
その時、どこからかカタカタという音が、五人の耳に入った。
ログテル砂漠の南端に位置する≪ダブの遺跡≫の扉の謎を解き、リタは他九人の龍戦士と共に遺跡の中を探り始めた。
だが、中はリタ達が想像している以上に広く、複雑に入り組んでいる。
なかでも、入り口から三メートル行った所では、二つの分かれ道と、古代文字のようなものが彫られた一つの石盤がある部屋に遭遇した。
その石盤を、ヨゼフは不思議そうに見ている。
「古代文字じゃない。
かといって、僕達が日常で使ってる文字でもない。
どう読めば良いんだ?」
ヨゼフは首を傾げる。
「仕方ない。ここからは、五人ずつのグループになって、この遺跡の謎を解こう。
もしかしたら、≪アウン・ファレル≫への行き方もわかるかもしれないし」
リタは他九人を纏め、彼らのグループ分けをした。
一組はリタ、ヨゼフ、ナンシー、ヒア、アイルの五人。
もう一組はリアス、ビオラ、ニアロス、ペレデイス、スーザンの五人という組み合わせで、リタ達は別々に行動することに決めた。
グループ分けが決まると、早速十人は分かれて行動を開始する。
リタ達のグループは右側の道を、リアス達のグループは左側の道を、それぞれ進む。
リアス達と分かれ、リタ達は早速、別の部屋に通じる階段を、一歩ずつ上がっていく。
渦を巻くようにぐるぐると階段が続いているせいか、ヨゼフは時々吐きそうになった。
それでも彼は懸命にもちこたえ、他四人の後について行こうと努める。
途中から五人は、階段についている黒い手摺りに掴まりながら、遺跡の二階を目指す。
五人が二階に着いた頃には、太股がぱんぱんになったり、膝小僧の近くが痛くなるほどに疲れていた。
「やっと、一階上った……。
少し、休まないか?」
ヨゼフの提案には、四人とも賛成した。
一分間休憩し、リタ達はまた立ち上がる。
「今度は、あんなに長い階段はないはずだよ。
時間があまりないから、ここからは休みなしで行くよ。そのつもりでね」
リタは、砂龍戦士としての覚悟を決めた。
その想いが伝わったのか、ヨゼフ達は同時に首を縦に振った。
その時、どこからかカタカタという音が、五人の耳に入った。