ガルドラ龍神伝―闇龍編―
「ここだね。闇龍の魂が向かった先は」


リタは冷静に言った。


三人は大扉を開き、中にある肉体を見た。


闇のように黒い体に、白い鬣、そして薄紫色の角や目。


その巨体はレザンドニウム領国で魂が見せたように大きく、鋭い牙や爪が、今にも三人に襲いかかってきそうな雰囲気を醸し出している。


その威嚇するような眼差しは、いかにも≪命を吸い取る能力を秘めた邪悪な龍≫という風格だ。


闇のオーラは三人の前に現れ、声高らかに笑う。


三人は魂を威嚇するように、それぞれの武器を構えた。


今、魔界の平和をかけた戦いの火蓋が、切って落とされた。
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