ガルドラ龍神伝―闇龍編―
しばらくすると、その風は止んだ。


だが、闇龍は元の巨体と合わさり、三人に対して牙を剥き始めた。


『改めて名乗ろう。俺は闇龍アルエス。


かつて、あの砂龍王子達に封印され、今日まで魂と切り離されていた龍だ。


だが、俺は計画など、もうどうでも良い。


俺はお前達三人と戦う。


ただそれだけで満足だ。


さあ、始めようではないか。


最後の戦いをな』


ただ戦いを楽しみたいと願う、太古の闇龍アルエス。


その願いを叶えてあげようではないか、とリタは呟くように言った。


三人はそれぞれの武器を構える。


千五百年前の邪悪との最後の戦いが今、始まる。
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