ガルドラ龍神伝―闇龍編―

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アルエスの肉体と戦った後、リタ、ヨゼフ、ナンシーの三人は、とある島にある水色の砂の上に倒れていた。


そこへ、水色の長袖の服を着た葉龍族の少年と、六つの龍族の少年少女が、三人の所に駆け寄る。


「おい、起きろよ」


葉龍族の少年が、そっと三人の体を持ち上げて起こす。


その声に反応してか、リタ達は目を覚ました。


「全く、三人とも寝坊助ね」


三人が起きて早々、風龍戦士ビオラが彼女達をからかった。


それには、十人とも大笑いしていた。


「僕達、とうとうやったんだね」


ヨゼフが、サファイアを見ながら言った。


「ああ、闇龍はもういなくなった。


これで魔界ガルドラに、本当の平和が戻るぞ」


葉龍戦士ヒアは、声を張り上げて言った。


しばらく十人の龍戦士の間には、笑顔が絶えなかった。――


しばらく魔界の平和を噛み締めた後、十人はそれぞれの故郷に帰るため、ログテル砂漠の外れにある港町バイアンに来ていた。


「ここまで長かったけど、みんなでよく頑張ったよね」


「ああ。今回の勝利は、僕達みんなで勝ち取ったものだ」


そう言ってリタとヨゼフは、言葉を切った。


ふと、何かを思いついたように、金龍戦士スーザンが口を開く。


「ねぇ、一つ提案があるの。


本当は臨時結成のつもりだったけど、この際龍戦士隊を正式に結成しようよ。


いざという時のために」


スーザンは、龍戦士隊の正式結成の案を出した。


それに対して、十人は首を縦に振る。


リタ達はそれぞれの武器を出し、龍戦士隊結成を誓う。


「我々、龍戦士隊ルインはここに――」


『戦士隊の結成を誓います』


十人の龍戦士は、戦士隊の結成の誓いを、天高く掲げる。


その誓いは、十柱の龍神達と、闇龍によって亡き者にされた魔族達に強く響き渡ったことだろう。


こうして、誓い合った十人はそれぞれ乗るべき船に乗り、各龍族の故郷に帰っていった。