ガルドラ龍神伝―闇龍編―
「はぁ……。それよりも、私がお聞きしたいのは――」
『わかっている。この爪のことだろう? この爪は、千五百年前の闇龍封印のための戦いの際に、私が使った武器だ。この“デュラック・クロー”を、お前に譲ろう」
「で、ですが……」
リタは困った。
藪から棒に砂龍神から、“武器を譲ろう”と言われたからだ。
が、ヨゼフやナンシーの励ましもあって、彼女は武器を貰うことにした。
「で、では、ありがたく受け取ります」
リタは心底、まだ迷っていた。
が、私達が行動を起こさなければこの魔界は滅亡しかねないと思い直し、彼女は気を引き締める。
(私達が奴隷部屋を脱出したのは、意図的なものじゃない。この魔界を救うためなんだ)
リタは決意を新たにし、ヨゼフ達と謁見の間に戻ろうとした。
が、砂龍神デュラックは、彼女達を呼び止めた。
『お前達に頼みがある。聞いてくれるか?』
「もちろん、良いですよ」
三人は真剣な眼差しで、砂龍神の質問に答える。
その眼差しは、希望に満ちているようだった。
神はそれに応え、願いをリタ達に訴える。
『各属性の龍族の住処には、それぞれの神殿がある。それらの神殿の奥深くに行き、私の仲間に会うのだ。ただし、彼らから≪セイント・ウェポン≫を貰うには、≪龍族の代表者≫とも呼ぶべき魔族を連れて入らなくてはならない。そこは肝に銘じておくのだぞ』
「わかりました」
リタ達は砂龍神の願いを聞き、ランディー王がいる謁見の間に戻る。
『わかっている。この爪のことだろう? この爪は、千五百年前の闇龍封印のための戦いの際に、私が使った武器だ。この“デュラック・クロー”を、お前に譲ろう」
「で、ですが……」
リタは困った。
藪から棒に砂龍神から、“武器を譲ろう”と言われたからだ。
が、ヨゼフやナンシーの励ましもあって、彼女は武器を貰うことにした。
「で、では、ありがたく受け取ります」
リタは心底、まだ迷っていた。
が、私達が行動を起こさなければこの魔界は滅亡しかねないと思い直し、彼女は気を引き締める。
(私達が奴隷部屋を脱出したのは、意図的なものじゃない。この魔界を救うためなんだ)
リタは決意を新たにし、ヨゼフ達と謁見の間に戻ろうとした。
が、砂龍神デュラックは、彼女達を呼び止めた。
『お前達に頼みがある。聞いてくれるか?』
「もちろん、良いですよ」
三人は真剣な眼差しで、砂龍神の質問に答える。
その眼差しは、希望に満ちているようだった。
神はそれに応え、願いをリタ達に訴える。
『各属性の龍族の住処には、それぞれの神殿がある。それらの神殿の奥深くに行き、私の仲間に会うのだ。ただし、彼らから≪セイント・ウェポン≫を貰うには、≪龍族の代表者≫とも呼ぶべき魔族を連れて入らなくてはならない。そこは肝に銘じておくのだぞ』
「わかりました」
リタ達は砂龍神の願いを聞き、ランディー王がいる謁見の間に戻る。